エアコン工事のトラブル事例6選!協力業者として押さえておくべき施工の注意点
2025/03/21
エアコン工事は専門的な知識と技術が求められる作業ですが、現場によってはさまざまなトラブルが発生することがあります。適切な施工が行われていないと、設置後すぐに問題が起こることもあれば、数週間から数か月経ってから発覚するケースもあります。今回は、実際のトラブル事例を交えながら、エアコン工事で特に多い問題とその原因について詳しく解説していきます。
1. エアコンの水漏れ問題
エアコン工事で最も多いトラブルの一つが水漏れです。特に冷房運転時に発生する結露水が適切に排水されないと、室内機から水が垂れてくることがあります。ある事例では、新築のマンションに取り付けたエアコンが、使用開始から数日後に壁や床を濡らすようになったというケースがありました。調査の結果、排水用のドレンホースが外壁にピッタリくっついており、水の流れが悪くなって逆流していたのです。また、ホースの勾配が足りないと、うまく排水されず、室内機のドレンパンが溢れてしまうこともあります。これらの問題は、設置時の確認不足や配管の固定の甘さが原因となることが多く、工事の際にしっかりとした勾配を確保し、試運転時に排水をチェックすることで防ぐことができます。
2. 冷房や暖房が効かないトラブル
エアコンを取り付けたばかりなのに冷房が効かない、または暖房の立ち上がりが遅いという問題も頻繁に発生します。特に、冷媒ガスの漏れが原因で、エアコン本来の能力が発揮されないケースが多いです。あるお客様の事例では、エアコンを設置した直後は問題なかったものの、1週間後にはまったく冷えなくなり、送風しか出なくなったというケースがありました。原因を調べると、施工時のフレア加工が不十分で、接続部分からガスがゆっくりと漏れていたのです。こうした冷媒漏れは、施工時に適切な締め付けが行われていないと発生しやすく、フレアナットの増し締めや真空引きの徹底が重要になります。
3. 電源の不適合による故障
エアコンの電源仕様は100Vと200Vの2種類がありますが、これを間違えて接続してしまうミスも少なくありません。とある現場では、100V対応のエアコンを200Vの電源に接続してしまい、通電した瞬間に基板がショートし、エアコンが故障してしまったという事例がありました。逆に、200Vのエアコンを100Vの電源に接続すると、エアコンは動作しません。このような電源のミスは、工事前の確認不足が原因で発生するため、設置時には必ず電圧を確認し、適切な電源に接続することが求められます。特にリフォームや中古住宅の場合、元々のコンセントの電圧が変わっている可能性もあるため、慎重な確認が必要です。
4. 室外機の振動や騒音トラブル
エアコンの室外機は、設置方法によっては大きな騒音や振動を引き起こすことがあります。特にマンションやアパートでは、振動が壁や床に伝わり、騒音問題へと発展するケースもあります。ある賃貸住宅では、エアコンを取り付けた翌日から「夜になるとゴォーッという音が響く」との苦情があり、調査したところ、室外機が金属製の架台の上に直置きされており、振動が共鳴して騒音を生んでいました。このような場合、防振ゴムを使用することで振動を軽減することができます。また、室外機の設置位置を工夫し、壁から適度に離して設置することも効果的です。
5. 配管の施工ミスによるガス漏れ
冷媒ガスの漏れは、エアコンの効きに大きな影響を与えるだけでなく、修理費用もかさむため注意が必要です。特に、フレア加工が適切に行われていないと、冷媒が少しずつ漏れ、最終的にはエアコンが冷えなくなります。ある工事現場では、新しく設置したエアコンが1か月後に冷えなくなり、ガス漏れを疑って点検したところ、接続部分のフレア加工が不完全で、ゆっくりと漏れていたことが判明しました。このようなトラブルを防ぐためには、フレア部分の加工を丁寧に行い、規定のトルクで締め付けることが重要です。また、設置後にリークテストを行い、冷媒の漏れがないかを確認することが推奨されます。
6. 室外機の転倒・落下事故
室外機の設置が不安定だと、強風や台風によって倒れたり、最悪の場合は落下して周囲に被害を及ぼすことがあります。特に屋根置きや壁掛けの室外機は、しっかりと固定されていないと危険です。ある住宅では、強風の影響で屋根に設置されていた室外機が落下し、車のボンネットを直撃する事故が発生しました。このケースでは、設置時に十分な固定がされていなかったことが原因でした。室外機を安全に設置するためには、転倒防止金具を使用することや、強風対策としてアンカー固定を行うことが重要です。特に台風の多い地域では、施工時にこれらの対策をしっかりと行う必要があります。
まとめ
エアコン工事には多くの技術的なポイントがあり、施工のミスが後々のトラブルにつながることも少なくありません。特に、水漏れ、冷媒ガス漏れ、電源の誤接続、振動・騒音、室外機の転倒などの問題は、適切な施工と確認作業を徹底することで未然に防ぐことができます。施工業者としては、基本的な作業の精度を高めることが何よりも大切であり、工事後のトラブルを防ぐために、設置後の動作確認を徹底することが重要です。工事の品質を高めることで、信頼を築き、より多くの依頼につながることにもなります。エアコン工事を行う際には、こうしたトラブル事例を踏まえ、より慎重で確実な施工を心掛けることが求められます。
AEグループの由来は「AirConditioner」と「Electricity」の頭文字をとって名づけました。
グループでは現在300名程のエアコン協力業者様が毎日全国各地で家電量販店でのエアコン工事や電気工事、住宅設備工事、リフォーム工事に従事しております。
日々の生活には欠かせないエアコンや電気に関し、幅広い知識や多くの経験を活かして今後も社会に大きく貢献し、お客様や取引先様、そして共に働いているエアコン工事業者様に感動を与えられる企業で在り続けるため、全身全霊で邁進する所存でございます。
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