エアコン取付後に室内機の周りから風を感じる原因|内パテで配管穴を塞ぐ大切さ
2026/07/23
エアコン取付工事が終わったあと、室内機の周辺からわずかに風を感じたり、外のにおいが入り込んでいるように感じたりすることがあります。
エアコン本体は正常に動いているため、故障ではないかと疑問に思うかもしれません。しかし、その違和感は、室内機の裏側にある配管穴の隙間が関係している可能性があります。
エアコン工事では、室内機と室外機をつなぐために、冷媒配管、ドレンホース、渡り配線などを壁の穴へ通します。配管類をまとめて通しても穴全体が埋まるわけではないため、周囲にはどうしても隙間が残ります。
その隙間を室内側からパテで塞ぐ処理が内パテです。
内パテは目立ちにくい作業ですが、隙間風や虫、ほこりなどの侵入を抑え、エアコン取付後の室内環境を整えるために重要な工程です。
室内機の裏側には配管穴がある
一般的なルームエアコンは、室内機の裏側や横側から配管を屋外へ通して設置します。
室内機の真後ろに配管穴がある場合、工事が終わると穴そのものは見えなくなります。そのため、普段エアコンを使用しているだけでは、配管穴がどのように処理されているのか確認できません。
しかし、見えなくなったからといって、隙間がなくなったわけではありません。
配管穴の中には、太さの異なる冷媒配管やドレンホース、電線などが通っています。それぞれに形や硬さがあるため、配管の上側や下側に空間ができやすくなります。
この空間を塞がずに室内機を取り付けてしまうと、壁の中や屋外側につながる隙間が残ります。室内機の裏側で見えない部分であっても、内パテを適切に施工しておくことが大切です。
配管穴の隙間から冷気が入ることがある
冬に暖房を使用しているとき、室内機の周辺から冷たい風を感じる場合があります。
エアコンから吹き出す温風とは別に、壁側から冷気を感じるのであれば、配管穴の隙間から空気が入り込んでいる可能性があります。
特に換気扇を使用している住宅では、室内の空気が屋外へ排出されることで、建物の隙間から外気が入りやすくなります。キッチンのレンジフードや浴室換気扇を動かしたときに、室内機付近の隙間が空気の入口になることも考えられます。
夏場には、屋外の暖かく湿った空気が入り込む場合があります。エアコンで室温を下げていても、配管穴から外気が入れば、室内の快適性に影響する可能性があります。
内パテを行えば建物全体の気密性が大きく変わるわけではありません。それでも、エアコン工事で使用した配管穴を塞がずに残さないことは、施工後の余計な空気の流れを抑えるために必要です。
虫はわずかな隙間から入り込む
エアコン周辺で小さな虫を見かけると、ドレンホースから侵入したと考える方も多いでしょう。
ドレンホースは屋外とつながっているため、虫の侵入経路になる可能性があります。しかし、室内機の裏側にある配管穴も、確認しておきたい場所の一つです。
配管穴に隙間があると、屋外から直接入り込むだけでなく、壁の内部へ入った虫が配管に沿って室内側へ移動する場合もあります。
小さな虫は、正面から見ても分からないような細い隙間を通ることがあります。パテを付けていても、配管の上側だけを簡単に覆っている状態では、下側や奥に空間が残っているかもしれません。
内パテを施工するときは、見える部分の形を整えるだけでなく、配管の周囲に大きな隙間が残っていないかを確認する必要があります。
もちろん、内パテだけですべての虫を防げるわけではありません。ドレンホースの先端や屋外側の配管穴、換気口、窓など、建物には複数の侵入経路があります。
それでも、エアコン工事で新しく使用した穴を適切に塞ぐことは、虫が入り込む可能性を減らすための基本的な対策です。
壁の中のほこりやにおいを抑える役割もある
配管穴の隙間から入る可能性があるのは、空気や虫だけではありません。
建物の構造によっては、壁の内部にある細かなほこりが室内へ流れ込むことがあります。また、屋外の空気や湿気を含んだにおいが、配管穴を通じて室内に入ってくる場合もあります。
室内機の周辺から土のようなにおいや外気に近いにおいを感じたとき、エアコン内部の汚れだけが原因とは限りません。
フィルターや熱交換器、ドレンパンなどに異常が見当たらない場合は、配管穴の処理も確認する必要があります。
配管穴の隙間を内パテで塞ぐことで、壁の内部と室内の間にある空気の通り道を減らせます。見た目には分かりにくい処理ですが、施工後の違和感を防ぐうえで意味のある作業です。
内パテは付ければよいわけではない
内パテは、配管穴の表面にパテを載せるだけの作業ではありません。
配管穴の位置や配管の出方によっては、手が届きにくい場所があります。室内機の裏側へ配管を納める前に処理しなければ、十分に塞げないこともあります。
また、パテを強く押し込み過ぎたり、必要以上に盛り付けたりすると、配管の納まりや見た目に影響する場合があります。
配管の周囲へ適量のパテをなじませ、壁との間に隙間が残らないように整えることが大切です。室内機の横から配管を出す施工では、内パテが見えることもあるため、機能だけでなく仕上がりの美しさも求められます。
パテが凸凹したままになっていたり、壁紙へ広く付着していたりすると、必要な処理がされていても雑な印象を与えてしまいます。
エアコン工事は機器の性能だけで評価されるものではありません。室内機の水平、配管の納まり、化粧カバー、清掃、パテの形など、工事後に見える部分の仕上がりも施工品質の一部です。
屋外側の配管穴処理も欠かせない
室内側を内パテで塞いでいても、屋外側の処理が不十分では安心できません。
屋外側の配管穴は、雨水や風が入り込まないように仕上げる必要があります。パテに隙間があったり、経年劣化によってひび割れていたりすると、水分が壁の内部へ入る可能性があります。
特に配管穴の上側に隙間があると、雨水が入り込みやすくなるため注意が必要です。
室内側の内パテは、空気や虫、ほこりの侵入を抑え、見た目を整える役割があります。屋外側の処理には、雨水や外気の侵入を防ぐ役割があります。
どちらか片方だけを施工すればよいのではなく、配管穴の内側と外側をそれぞれ適切に仕上げることが重要です。
パテは年月とともに状態が変わる
エアコン取付時に適切なパテ処理がされていても、年月が経つと状態が変化することがあります。
パテが乾燥して硬くなったり、縮んだりすると、配管との間に隙間ができる場合があります。エアコンの運転による振動や配管のわずかな動きによって、パテが浮いてくることもあります。
室内機の周辺から風を感じるようになった、以前はなかった隙間が見える、パテが剥がれているといった場合は、一度状態を確認したほうが安心です。
補修するときは、隙間の表面へ新しいパテを重ねるだけではなく、古いパテが剥がれていないか、配管穴の奥に空間がないか、屋外側に劣化がないかも確認します。
原因を確認せずに表面だけを覆うと、見た目は整っても、隙間が残ったままになる可能性があります。
見えない部分への配慮が工事品質につながる
エアコン工事では、フレア加工、冷媒配管の接続、真空引き、ドレン勾配、室内機の固定、試運転など、確実に行うべき作業が数多くあります。
内パテは、それらと比べると小さな作業に見えます。しかし、配管穴の隙間を丁寧に塞ぐことで、施工後の隙間風や虫、ほこり、外部のにおいが入り込む可能性を減らせます。
室内機を設置したあとには見えなくなる場所でも、必要な処理を省かないことが大切です。
目立たない工程を丁寧に行う姿勢は、ドレン処理や配管接続、室内機の固定など、ほかの施工にも表れます。
エアコンが正常に冷暖房できることはもちろん重要です。それに加えて、工事後に不快な風や虫の侵入を感じることなく、安心して使用できる状態へ仕上げる必要があります。
内パテはわずかな部分の施工ですが、配管穴をきちんと塞ぎ、室内環境を守るための大切な仕上げです。
AEグループの由来は「AirConditioner」と「Electricity」の頭文字をとって名づけました。
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